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日本レクリエーション協会

技能と練習

1.基本技術

 パドルテニスの基本技術は次の4種類に大別することができる。
  @サーブ(サービス)
  Aグランドストローク
  Bボレー
  Cスマッシュ
 それぞれの技術が組み合わされて試合が展開されるが、その前にパドルの握
 り方(グリップ)がすべての基本となる。

グリップ
 グリップエンドのひも(ひものないパドルもある)に手首を通し、いくらか
 ねじっておく。そうすることによってひものたるみがなくなり邪魔な感じが
 なくなる。
 次に、パドルの面を地面に直角にした状態のグリップ部分と握手する感じで
 握る。グリップ部分はテニスのラケットと同様に、打球面の辺が長い八角形
 となっているが、この形状に合わせて掌が密着する感じで握ることと、特に
 フォアハンドのときに、人差し指と中指の間にいくらか隙間をとるようにす
 る。

サーブ
 試合のときに、誰かが最初にボールを送り出さなければならない。それがサ
 ーブ(サービスともいう)である。
 サーブには次のようなルールがある。
○サーブは1本だけ(テニスは2本できる)
○腰より下の位置で打つ(テニスは頭上)
○ベースライン後方のコート面にワンバウンドさせて打つかバウンドする前に
 打つかの2種類の方法が認められている。
 ただし、1つのセットの途中でやり方を変えることはできない。またセット
 が終わって、次のセットに移るときにやり方を変える場合は、相手と審判に
 その旨を伝えなければならない。
                            <図−12>
     サーブ

 その他のルール、例えば「打球前に足がコートに入った場合はフットフォル
トで相手の得点となる」、「最初のサーブは、コートの右半分のベースライン
後方から相手コートの右サービスコート(対角方向)へ送り、あとはワンポイ
ントごとに左右交互に行う」、「ネットの上端に触れてから入った場合は、
Letとしてサーブをやり直す」ことなどはテニスと同じである。

グランドストローク
相手の打球をワンバウンドさせてから返球する技術であり、4つの基本技術の
中でも使用する頻度が最も多く、基本の中の基本ともいえる技術である。
〈図−13〉のように、フォアハンドとバックハンドがあるが、ルールの上で
はサーブのように細かい制約はない。
                            <図−13>
     ストローク
      フォアハンド・グランドストローク   バックハンド・グランドストローク

ボレー
 相手が打った直線的な打球をノーバウンドで打ち返す技術で、一般的にコー
トの前方、つまりネットに近い位置で打つことが多い。
〈図−14〉のように、フォアハンドとバックハンドがあるのはグランドスト
ロークと同じであるが、スウィングの振幅が小さいことがボレー技術の特徴で
ある。

                            <図−14>
     ボレー

スマッシュ
 ボレーは、相手の打球が直線的に比較的低く飛んでくるのに対し、スマッシ
ュは、頭上に高く山なりに飛んでくるボールを、上から相手コートにたたきつ
けるように打ちおろす技術である。
 通常はボレーをするためにネット近くに待機しているときに、相手がこちら
の頭上を越すように打ってくるボール(このような打球をロビングまたはロブ
と呼ぶ)に対処することが多く、ボレー技術と合わせてネットプレーと呼ばれ
ている。
 ルールとして特徴的なことは、このネットプレーはダブルスでは使えるが、
シングルスでは使えないことがある。
                            <図−15>
   スマッシュ


2.練習方法

@練習の順序
 まずは正しい握り方(グリップ)に慣れることから出発し、後は基本技術と
して記述した順序、つまり〈サーブ〉→〈フォアハンド・グランドストロー
ク〉→〈バックハンド・グランドストローク〉→〈フォアハンドボレー〉→
〈バックハンドボレー〉→〈スマッシュ〉の順に練習し、時間的な配分として
は、全体を100とすれば、(サーブ=10)、(グランドストローク=50)、
(ボレー=30)、(スマッシュ=10)のウエイトで繰り返しながら基本技術の
練習を積めば、バランスのとれたオールラウンドなプレイヤーになれるだろ
う。

A練習のやり方
 指導者について練習できるのが理想であるが、それが不可能な場合は2人が
組になって、適当な距離から1人が手でボールを投げ、もう1人が打つという
方法から始める。(サーブは1人でも練習できるからその必要はない)
 このとき、ボールを投げる方は、相手の打ちやすいところを意識しながら投
げることと、打つ方は自分の打球を相手が受け止められるように意識して打ち
返すこと、つまり投げる方と打つ方が野球のキャッチボールをやるような感覚
で、何本も続けられるようになったら、双方がパドルを持ってもラリー(打ち
合い)が続けられると同時に、正しいフォームを身につける近道である。
 フォアハンドとバックハンドは、意識的に均等か、むしろ初心者段階ではバ
ックハンドを多く練習し、苦手意識を持たないようにすることが望まれる。
 また1人でもやれる壁打ちは、特にグランドストロークに有効な練習方法で
ある。

B技術上の留意点
 技術面で初心者がまず気をつけることは、正しいグリップを初期の段階で身
につけることである。
 それと、あらゆる球技に共通している正しいフットワークとボールをよく見
ることが鉄則である。

グリップ
 本来グリップは、人によって違うものであるが、初心者段階ではフォアハン
ドばかりを打っていると、バックハンドが打ちづらいグリップで固まってしま
うことが多い。 このような場合、時計方向とは反対方向に手を回して握り変
えてバックを打つようにする。(左利きの人はこの反対)ただしボレーに関し
ては、その中間の1つのグリップでフォアもバックも対処する。

サーブ
 打つ前の身構え方、つまり両定のつま先を結んだ線と上半身ともに、打球方
向に平行になっていること。さらに、両びざに余裕のあることがポイントであ
る。

グランドストローク
 サーブと同様に、必ず身体が横向き状態で打つことと、常に一番打ちやすい
ところに身体を動かすフットワークと、自分が最も強く打てる打点をつかむこ
とである。

ボレー
 振幅の小さいスウィングで、どんな場合でもいくらか上から下へ歯切れ良
く、手首を固定して打つことである。

スマッシュ
 パドルを両手で持ち上げる気持ちで頭上に早く運び、左手は落ちてくるボー
ルをつかみに行く形で身構え、思い切って降りおろすことである。

                                (完)


                         日本パドルテニス協会
                         理事長 北野正康

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